建築ゴロゴロ日記


京都でテキトーに書き散らす、   建築とか日記とか。
by breezethrough
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

カトリック河原町教会横の路上生活者1

Street Person beside the Roman Catholic Church Kawaramachi, Kyoto

e0162959_22494714.jpg
いなくなっていた。
正確には「追い出された」のかも知れない。
教会隣りの京都ロイヤルホテル&スパの建物の1F、
一番教会よりの一角は、教会関係の書籍等を扱うスペースなっている。
ここには、ガラスケースの中に入ったマリア像があり、夜は美しくライトアップされている。
このマリア像の前にその路上生活者はいつもいた。どこか微笑んでいるような表情で。

気になっていた。
微笑んだような表情でいる路上生活者を見たのは初めてだったから。
特に夜。昼の喧騒が嘘のように静かに冷え込む時間帯でも、彼は穏やかな表情をしていた。
生活力のある路上生活者、と呼んでいいのだろうか、いつも傍らには大量のペットボトルが並び、
様々な飲料や生活用水と思われる液体がそこに詰め込まれていた。幾つかはくすんだ色をしていた。

教会もホテルも寛容だった。
彼はじぶんの幸せを分かち合うためなのか、いつも鳩に餌を撒いていた。そのためか、
彼の周辺の歩道や街路樹は、彼と鳥の鳴き声とフンとが重なって、灰色の気配を帯びていた。
そんなふうに感じられた。にもかかわらず彼を追い出すことをしない教会もホテルも寛容に思えた。

花鉢とちいさな看板に置き換えられていた。
「ここにものを置いてはいけません」というような看板に。
辛抱に辛抱を重ねた結果の苦渋の決断だったのかもしれない。
いま、彼がそこにいたという証は歩道や街路樹の鳥のフンだけになってしまった。

最大限の希望的観測をする。
きっと帰省先へ帰ったかあるいは行政が用意したシェルターに移ったのだ。
どこか街頭で『BIG ISSUSE』を売りながら、再び自立する道を歩みはじめたのだ。


-----
■カトリック河原町教会横の路上生活者2
■The Roman Catholic Church Kawaramachi, Kyoto
by breezethrough | 2009-12-28 22:44 | 4. memoria
<< あした帰省するぞー! チキンとなすのトマトソースパスタ >>


以前の記事
カテゴリ
検索
記事ランキング
その他のジャンル
画像一覧